はたまた虚無か

半分は(多分)嘘です。もう半分の半分も(恐らく)嘘です。あとの残りは、おまかせします。(主食はゆでたまごです

第2夜 無題

1日1夜ペースじゃないのかって?知りませんね。

以下、架空の出来事だそうです。

 

パケ死、なる言葉が平然と飛び交っていた200X年代、

やっぱりケータイ世代だった僕は、チャットルームなるものにハマっていた。

 

ハンドルネームと簡単なプロフィールがあれば会話できる辺りはTwitterと変わりない。

ただ、当時は今のように画像ありきで会話をするような世界ではなく、容姿に自信のある方が時々プロフィールに晒しているくらいで、純粋に会話自体を楽しんでいたと思う。(もちろん色気のある出会いを皆求めてはいた。そこはゲイだ。)

その中で、同じ高校生で同じ関東に住むゲイの子と親しくなり、新宿で会う約束をした。

 

結論から言うと、その後会うことは無い相手であった。

とりあえず入ったネットカフェで、やっぱりとりあえず一連の流れ(便利な言葉である)を済ませ、「チャットのみんなには言えない事しちゃったね」なんて言葉を吐かせ、その後は2人で慣れないゲイバーへ行った。

 

そこがゲイバーであることと、数時間前にお互いの性処理を済ませている事を除けば、高校生特有の他愛の無い世間話をして、変にテンションを高めて周囲の人に絡んだり、ケータイの充電を求めて色んな場所をさまよったりもした。行きずりの中国人に、「やらしいことはNGだけど今夜ホテルに泊めて」と2人の通う高校では教えてないであろう英会話を繰り広げたりもした。(結局その人の部屋にはいかなかった)

 

話を変えてもいいだろうか。

自慢ではないが、人生に必要のない細事に関しての記憶力は僕の長所のひとつである。

それでもここまで抽象的な出来事しか思い出せない。。。。限界限界。

 

※会った時の出来事とは関係ないが、彼は大変移り気な方だった。当初は「医者になる」といい、次に話した時は「会計士を目指している」、数年前にSNSで見かけた時は、アパレルで働きながら、なんであったか医療関係の資格を目指している風だった。なんであれなりたい私になっていて欲しい。(嘘ではない)